五島列島を旅行したとき、出会った一本のジンがあります。
その名も、GOTOGIN(ゴトジン)。
旅先で出会ったご当地のお酒というだけでも気になりますが、実際に飲んでみると、これがなかなか美味しい。
すっかり気に入ってしまいました。
せっかく五島まで来たのだから、できれば実際に作っているところにも行ってみたい。
そう思って向かったのが、五島つばき蒸溜所です。
ところが、そこへ向かう道がなかなかのものでした。
「本当にこの道で合ってる?」
と思うような細い道を進んでいきます。
対向車が来たらどうするんだろう……。
そんなことを考えながら、なんとか目的地へ。
そして、ようやく到着。


「よし、ゴトジンを買うぞ」
と意気込んだところで、まさかの――
お休み。
……。
ここまで来て。
あの狭い道を抜けて。
たどり着いた先が「本日休業」。
人生というのは、なかなか思い通りにはいきません。
その後、地元のスーパー「エレナ」に立ち寄りました。
すると、なんと。
普通に売っているではありませんか。
さっきまでの苦労はいったい何だったのか。
狭い道を抜け、蒸溜所まで行って、休みだった。
そして最終的には、地元のスーパーで購入。
なんとも私らしい旅の買い物になりました。
もちろん、ゴトジンは無事購入。
そして家に帰ってからも、五島で飲んだ味を思い出しながら楽しみました。
飲み終わっても、捨てません

ボトルのデザインが素晴らしいなので、コーヒー豆の保存ボトルとして使っています。
もともとは五島で出会ったジンのボトル。
それが今では、毎朝のコーヒー豆を入れるボトルになっています。
しかも、ゴトジン自体も気に入っているので、その後はふるさと納税を利用して定期的に取り寄せています。
なかなか長い付き合いになりました。
毎朝このボトルからコーヒー豆を取り出すたびに、五島で過ごした時間を思い出します。
あの細い道。
「本当にここで合ってる?」と思いながら走ったこと。
そして、苦労してたどり着いたらお休みだったこと。
最後はエレナで普通に買えたこと。
こうして考えると、「休みだった」という出来事まで含めて、ゴトジンの思い出になっています。
旅先で買ったものは、家に帰ってからも旅を続けさせてくれる。
そんなところが、旅の買い物の面白さなのだと思います。
ネットで注文すれば、欲しいものは簡単に手に入ります。でも、旅先で偶然出会ったものには、そこへたどり着くまでの道のりがあります。
そして時には、その道のりが無駄に終わることもある。今回のように。でも、その「無駄」こそが、あとになって一番よく覚えていたりします。


私にとってゴトジンは、五島の味だけではなく、五島の旅そのものを思い出させてくれるお気に入りの一本です。

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