僕は、ずっと使えるものが好きです。
新しいものを次々と買うより、気に入ったものを長く使う。
傷がついたり、少しくたびれたりしても、それが味になっていく。
使い込むほど、自分の道具になっていく。
そんなモノに、最近は特に惹かれます。
もちろん、すべての買い物がそうなっているわけではありません。
衝動買いもします。
そして、買ってから「これはいらなかったかな……」と思うこともあります。
それでも、少しずつ身の回りのモノを、長く付き合えるものにしていきたいと思っています。
そんな中で気に入っているのが、
turk CLASSIC FRYINGPAN(ターク クラシックフライパン)
我が家には22cmと26cmがあります。
フライパンを2つも持っている時点で、
「そんなに必要?」
という声が聞こえてきそうですが……。
必要かどうかより、好きかどうか。
お気に入りのモノというのは、だいたいそういうものです。
turk CLASSIC FRYINGPAN|ターク クラシックフライパン

タークのクラシックフライパンの特徴は、なんといってもその作り。
鉄の塊(銑鉄)を高温で加熱し、何度も鍛造していく、つなぎ目のない一体型のフライパン。
本体と持ち手を別々に作って組み合わせるのではなく、ひとつの鉄から形を作っていく。
なんともシンプルで、そして無骨です。
今の時代、もっと軽くて、もっと便利なフライパンはいくらでもあります。
それなのに、わざわざ鉄の塊から作る。
そして、わざわざ重い。
でも、こういうところが好きなんです。
余計なものがない。
丈夫で、長く使うことを前提にしたような作り。
「ずっと使えるものが好き」という自分の好みに、かなり刺さりました。
重い。でも、それがいい
タークを使っていて、最初に感じるのはたぶん「重い」です。
22cmでも、それなりにずっしり。
26cmになると、さらに存在感があります。
料理をしようとしてフライパンを持つだけなのに、
「今日はこれを使うぞ」
という、ちょっとした覚悟が必要です。
もちろん、片手で軽々振り回して料理するようなフライパンではありません。
チャーハンを華麗に宙へ舞わせるような使い方は、僕には無理です。
そもそも、やったら料理より先にフライパンを落としそうです。
でも、肉や野菜を焼くときには、この重さが頼もしく感じます。
鉄のフライパンらしく、しっかり熱を入れて使う。
そして、食材を焼く。
シンプルですが、この「焼く」という料理がなんだか楽しくなります。
22cmは普段使いに
我が家の22cmは、ちょっとした料理にちょうどいいサイズ。
目玉焼きやソーセージ、少量の野菜や肉を焼くときなど、気軽に使えます。
「今日は簡単なものでいいかな」というときにも出番があります。
大きすぎないので、扱いやすい。
タークの中では比較的気軽に使えるサイズです。
……とはいっても、普通のフライパンと比べれば十分重い。
そのあたりはタークらしさということで。
26cmは、しっかり料理するとき
一方、26cmはもう少し本格的。
肉を焼いたり、野菜をまとめて焼いたり、ある程度の量を料理するときはこちらを使います。
22cmと比べると、明らかに「道具感」があります。
コンロの上に置いてあるだけでも存在感がある。
そして持ち上げると、
「やっぱり重いな……」となります。
それでも、料理を始めると、このサイズの良さが分かります。
食材を広げて焼けるので、しっかり焼き色をつけたいときにも使いやすい。
22cmと26cm。
同じタークでも、自然と使い分けるようになりました。

育てていくフライパン、turk
タークを好きな理由は、料理の仕上がりだけではありません。
使っていくうちに、油が馴染んでいく。表面の色も少しずつ変わっていく。
傷や使用感も、ただの傷ではなく、そのフライパンが使われてきた時間のように感じられる。
新品が完成形ではない。
使い続けることで、自分の道具になっていく。
この感覚が好きです。
これは、ヴィンテージのモノが好きなのとも少し似ています。
ピカピカの新品より、少し使い込まれたものに惹かれる。
傷や色の変化も、
「劣化した」ではなく、「いい感じになってきた」と思える。
タークには、そんな楽しみがあります。
便利なものが、好きなものとは限らない
今は、軽くて焦げつきにくく、洗いやすいフライパンがたくさんあります。
正直、それらのほうが便利です。
タークは重い。
使う前にしっかり温める。
使い終わったら、水分を残さないように手入れする。
ちょっと手間がかかります。
でも、その手間も含めて使いたいと思える。
便利だから選んだのではなく、
長く使いたいから選んだ。
そんな感じです。
50代になって、モノの買い方も少し変わってきました。
若い頃は、新しいものが欲しかった。
今は、「これ、10年後も使っているかな」
「20年後も好きでいられるかな」と考えるようになりました。
もちろん、毎回そんなにうまくはいきません。
でも、できるだけ「買って終わり」ではなく、「使い続ける楽しみ」があるものを選びたい。
10年後、20年後もタークのクラシックフライパンは、そんな自分の考え方に合う道具のひとつです。
22cmと26cm。どちらも重い。
でも、どちらも気に入っています。
これから何年も使って、もっと油が馴染んで、もっと表情が変わっていく。
10年後には、今よりずっと「自分のフライパン」になっているかもしれません。
20年後には、「これ、いつ買ったんだっけ?」
なんて言いながら使っているかもしれない。
そういう未来を想像できるモノは、やっぱりいい。
新しいものに買い替えるのではなく、古くなっていくことを楽しめる。
それが、ずっと使えるものの魅力なのだと思います。
ずっと使えるものが好き。
だから、少し重くてもいい。
少し手間がかかってもいい。
使うほど好きになれるなら、それでいい。
これからも我が家のキッチンで、長く働いてもらおうと思います。
できれば、僕より長生きしてもらいたい。
……まあ、その頃には僕もフライパンも、かなりいい味が出ていることでしょう。


コメント