2020年10月、私の暮らしは一台のFIATとの出会いで少しずつ変わり始めました。
当時の私は車を所有しておらず、休日に出かけるときはレンタカーを借りるのが当たり前でした。今では妻となった彼女と、海へ出かけたり、美味しいものを食べに行ったり、気になる場所へ足を運んだり。レンタカーがあれば十分で、「いつか車を買えたらいいな」と思うことはあっても、本気で購入を考えたことはありませんでした。
そんな頃、世界は新型コロナウイルスの影響で大きく変わりました。
人との距離を保ち、外出を控え、触れるものすべてに気を遣う毎日。旅行も外食も思うように楽しめず、「今日はどこへ行こうか」と気軽に話せていた日常が、少しずつ失われていきました。レンタカーを借りることにも、どこか抵抗を感じるようになっていたことを覚えています。
「車で移動するだけなら、まだ安心かもしれない。」
そんな思いもあり、ある休日に何気なくFIATのディーラーへ立ち寄りました。もちろん、その日は車を買うつもりなどありません。ただ少し見てみよう、そんな軽い気持ちだったのです。
そこで出会ったのが、走行距離約8,000kmの中古のFIAT 500C(チンクエチェント カブリオレ)でした。

ショールームでその姿を見た瞬間、不思議なくらい目を奪われました。丸みのあるデザイン、どこか愛嬌のある表情、コンパクトなのに存在感のあるスタイル。「かわいい車だな」という第一印象が、「この車に乗ってみたい」という気持ちに変わるまで、それほど時間はかかりませんでした。
気が付けば、その場で購入を決めていました。

自分でも驚くほどの即決でした。何度も比較したわけでもなく、他の車種を検討したわけでもありません。ただ、「この車だ」という直感だけでした。
今振り返ると、あれは車を買ったというより、一つの「出会い」だったのだと思います。
そして、その約1年後の2021年12月、私たちは結婚しました。

FIATは、結婚前の二人の思い出も、夫婦になってからの時間も、ずっと隣で見守ってくれている存在です。湘南の海までの何気ないドライブも、休日の買い物も、少し遠くまで足を延ばした旅も、この一台と一緒でした。
もしあの日、何気なくディーラーへ立ち寄らなかったら。もしあのFIATがそこになかったら。今のカーライフはもちろん、休日の過ごし方も少し違っていたのかもしれません。
FIATとの出会いは、私にとって単なる車選びではなく、人生のタイミングが重なって生まれた大切な縁だったように思います。

これからも、この相棒と過ごす日々や湘南でのドライブ、維持やメンテナンスのことなど、このブログに少しずつ残していこうと思います。


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