能登から金沢へ戻り、この日の宿は東横イン。
旅の途中、ここで妻が新幹線で合流します。
一人旅も気楽で良いのですが、誰かと「あれ美味しそう」「この景色いいね」と話せる旅もまた楽しいものです。
もっとも、妻と合流して最初に向かった場所は、風情ある茶屋街でも美術館でもありません。
金沢ロレックス、今回もお決まりの一言から
金沢に来たもうひとつの目的。
……いや、正確には「目的のひとつ」。ロレックスです。
今回も懲りずにお店へ。
店内に入り、スタッフの方に案内されると、私はすかさずいつもの一言。
「GMTマスターⅡをください。」
もう、ほとんど挨拶です。
「こんにちは」より先に、
「GMTマスターⅡをください。」
毎回同じ。
我ながら、よく飽きないものです。
もちろん今回も、
「在庫を確認いたします。」
という流れへ。
この瞬間だけは、「もしかしたら……」
と、ほんの少し期待します。
そしてしばらくして、
「申し訳ございません。本日は……」
という、いつもの展開。
はい。
撃沈。今回もダメでした。
でも、不思議なことに、ここまで来ると落ち込むというより、
「まあ、いつものことです。」
という気持ちになってきます。
もはやロレックスを買いに行っているのか、
「GMTマスターⅡをください」と言いに行っているのか分かりません。
妻も隣で、「また言ってるよ……」
と思っていることでしょう。
それでも、また言うと思います。
いつか、
「ございます。」
と言われる日を夢見て。
それまで私は、何度でも言います。
「GMTマスターⅡをください。」
……さて。ロレックスでは撃沈しましたが、夜は片町。
こちらは確実に、「ございます。」
と言ってくれる店へ向かいます。
もちろん、食べ物が。

夜は片町へ向かい、居酒屋「ごいし奴」へ。
地元の魚や料理をいただきながら、旅の話をする時間はやはり良いものです。
能登の景色のこと。
見附島のこと。
そして、「ロレックス、やっぱり無かったね。」
という、毎回同じ会話も含めて。

お腹が落ち着いたところで、最後は金沢のソウルフードへ。
8番らーめん。
北陸に来ると、なぜか食べたくなります。
旅先で地元の名店に行くのも良いですが、何度も通ううちに「いつもの味」があるのも嬉しいものです。


そして翌朝。
兼六園を散策し、ゆっくりと歩く。
手入れされた庭を見ていると、日本人は昔から「余白」や「静けさ」を楽しむ文化があったのだなと感じます。
その後は美術館にも立ち寄り、少しだけ芸術に触れる時間。


もっとも、美術の知識はほとんどありません。
でも、作品を見るときの感想はだいたい同じです。
「すごい。」
そして隣で妻が少し詳しく説明してくれる。
夫婦の役割分担としては、これで十分です。
こうして金沢を後にし、また次の目的地へ。
ロレックスには出会えませんでしたが、美味しいものを食べ、景色を見て、妻とゆっくり過ごす時間がありました。
考えてみれば、旅に必要なものは案外それだけなのかもしれません。
……とはいえ。
次に金沢へ来た時も、きっとロレックスには寄ると思います。
人は学ばない生き物です。
<旅で立ち寄った場所>
東横INN金沢駅東口
〒920-0856 石川県金沢市昭和町13-23
ロレックス ブティック レキシア 金沢香林坊店
〒920-0961 石川県金沢市香林坊2丁目4-3
ごいし奴2
〒920-0988 石川県金沢市木倉町2-2 浅香ビル1F
8番らーめん 犀川大橋店
〒920-0981 石川県金沢市片町2丁目21−12 KDビル 1F
兼六園
〒920-0936 石川県金沢市兼六町1-4
金沢21世紀美術館
〒920-8509 石川県金沢市広坂1-2-1


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