Fire-Kingの刻印で見る年代、見分ける楽しみ

Fire-King

Fire-Kingを集めていると、いつの間にか気になってくるのが「刻印」です。
マグやプレートの裏側を見ると、そこには小さな文字やマーク。
最初は、「Fire-Kingって書いてあるな」
くらいなのですが、いろいろ見ているうちに、
「この刻印、前に見たものとちょっと違う……」
となってきます。

そうなると、もう刻印が気になって仕方ありません。
Fire-Kingは製造された時代によって刻印が変化しているため、刻印を見ることで、おおよその製造年代を知る手がかりになります。

今回は、そんなFire-Kingの刻印を年代順にまとめてみました。
年代は一般的に紹介されている目安です。アイテムや製造時期によって重複する場合があるため、刻印だけで製造年を断定できるものではありません。

FIRE-KING OVEN GLASS

1940年代|ロゴ誕生前の「ブロックレター刻印」
製造年代:1941年~1946年頃

Fire-Kingのかなり初期に見られる刻印です。
現在よく知られているFire-Kingのロゴが登場する前のもので、シンプルなブロックレターで、
FIRE-KING OVEN GLASS
と刻まれています。
初期のものはすべて大文字で刻印されているのが特徴。
Fire-Kingの歴史を感じられる非常に初期の刻印で、ヴィンテージの中でも珍しいタイプです。
裏側の小さな刻印ですが、こういうところを見ると「ずいぶん昔から頑張っていたんだな」と少し感慨深くなります。

Fire-King OVEN GLASS|OVEN Fire-King GLASS

1940年代~1950年代初頭|初期のGLASS刻印
製造年代:1946年頃~1951年頃

この時期になると、Fire-Kingの名前がより分かりやすく刻印されるようになります。
代表的なのが、
Fire-King OVEN GLASS
OVEN Fire-King GLASS
といった刻印。
まだ「WARE」ではなく、GLASSと入っているのがポイントです。
初期Fire-Kingらしい刻印で、1940年代後半から1950年代初頭のアイテムを探すときの手がかりになります。

OVEN Fire-King WARE

1950年代|「GLASS」から「WARE」へ
製造年代:1952年頃~1960年代初頭

1950年代に入ると、刻印に大きな変化が出てきます。
それまでの「GLASS」が、「WARE」へ。
代表的なのが、
OVEN Fire-King WARE
という刻印です。

Fire-Kingのヴィンテージアイテムを見ていると、かなりお馴染みの刻印ではないでしょうか。
ちなみに、私が持っているFire-Kingのアイテムでも、このタイプの刻印をよく見かけます。
刻印ひとつで「これは1950年代あたりかな」と想像できるようになると、Fire-Kingを見る楽しみがまた一つ増えてきます。

OVEN Fire-King WARE MADE IN USA

1950年代中期~1960年代初頭|MADE IN USAが登場
製造年代:1956年頃~1960年代初頭

この頃になると、
MADE IN USA
という製造国表示が入るようになります。
それまでの刻印と比べると、文字情報が少し増えてきます。
Fire-Kingを手に取ったとき、裏側に「MADE IN USA」が入っていると、なんとなく嬉しくなるのは私だけでしょうか。
さらに、アイテムによっては数字などのナンバーが入っているものもあります。

MADE IN USA OVEN Fire-King WARE PAT PEND

1950年代中後期|PAT PEND刻印
製造年代:1950年代中後期

この時期には、
PAT PEND
と入った刻印も見られます。

「Patent Pending」の略で、特許出願中を意味する表記です。
Fire-Kingの刻印を見ていると、こうした文字の違いも年代を知るヒントになります。
同じFire-Kingでも、裏側の刻印を比べてみると意外と違いがある。
これがヴィンテージの面白いところです。

ANCHOR HOCKING 錨マーク Fire-King WARE MADE IN U.S.A

1960年代|ANCHOR HOCKINGと錨マーク
錨マーク Fire-King WARE MADE IN U.S.A
製造年代:1960年代

さらに時代が進むと、製造会社であるANCHOR HOCKINGの名前と、錨(アンカー)のシンボルマークが登場します。
Fire-Kingといえば、このアンカーマークを思い浮かべる方も多いと思います。
刻印の中に錨が入ることで、Fire-Kingらしさが一段と強くなった印象です。

ANCHOR HOCKING 錨マーク Fire-King MADE IN U.S.A

1960年代中期~1970年代中後期|WAREのない刻印
錨マーク Fire-King MADE IN U.S.A
製造年代:1960年代~1976年頃

この時期には、
WARE
の文字が入らないタイプの刻印も登場します。
Fire-King MADE IN U.S.A
という、比較的シンプルな構成。

同じ時代でも刻印にはいくつかのバリエーションがあるため、「刻印=年代が完全に決まる」というわけではありません。
ここもヴィンテージ品を見るときの面白いところです。

ANCHOR HOCKING 錨マーク Fire-King OVEN-PROOF MADE IN U.S.A

1960年代中期~1970年代中後期|OVEN-PROOF刻印
ANCHOR HOCKING 錨マーク Fire-King OVEN-PROOF MADE IN U.S.A
製造年代:1960年代~1976年頃

これまで「WARE」と入っていた刻印に変化が見られ、
DINNERWARE
や
OVEN-PROOF
といった表記が使われるようになります。

さらにアンカーのシンボルマークも入ります。
Fire-Kingはもともと耐熱ガラス製品として知られていますが、刻印を追っていくと、こうした表記の変化からも製品の歴史を感じられます。

OVEN-PROOF 錨マーク MADE IN U.S.A

1970年代後半~1986年|シンプルなアンカーマークへ
OVEN-PROOF 錨マーク MADE IN U.S.A
製造年代:1977年~1986年

そして後期になると、アンカーのシンボルマークが新しいデザインになり、刻印全体もシンプルになっていきます。
OVEN-PROOF
MADE IN U.S.A
そしてアンカーマーク。
Fire-Kingの歴史を締めくくる、比較的シンプルな刻印です。
1986年にアメリカでのFire-King製造が終了するまで、さまざまな刻印が使われました。

Fire-Kingの刻印を年代順に並べてみる
ざっくり年代順に並べると、こんな感じです。

製造年代主な刻印の特徴
1941~1946年頃FIRE-KING OVEN GLASS
1946~1951年頃Fire-King OVEN GLASS / OVEN Fire-King GLASS
1950年代OVEN Fire-King WARE
1950年代中後期MADE IN USA / PAT PENDなど
1956~1960年代初頭WARE MADE IN USA
1960年代ANCHOR HOCKING・アンカーマーク登場
1960~1976年頃WAREなしの刻印
1960~1976年頃OVEN-PROOFなどの表記
1977~1986年新しいアンカーマーク・シンプルな刻印

刻印を見ながら楽しむのがFire-King
Fire-Kingの魅力は、ジェダイやターコイズブルーなどの色、独特のフォルム、ずっしりとした重量感だけではありません。

裏側の小さな刻印にも歴史があります。
「これは何年代なんだろう?」
そう思ったら、まず裏返して刻印を見る。
文字の違い、アンカーマークの有無、「GLASS」なのか「WARE」なのか、「MADE IN USA」が入っているのか。
そんな小さな違いを一つずつ見ていくと、同じFire-Kingでも少し違って見えてきます。
そして気がつけば、店頭やオークションでFire-Kingを見つけたとき、

「まず裏返す」
という癖がついている。

もちろん刻印だけで製造年代を断定することはできません。
それでも、刻印を手がかりに「この頃に作られたものなのかな」と想像しながら眺める。
それもFire-Kingを長く楽しむ方法のひとつだと思います。

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